阿弥陀如来及両脇侍像(阿弥陀三尊像)
重要文化財「木造阿弥陀如来及両脇侍像」は、確認される「慶派」仏師実慶作仏像4躯中の3躯(もう1躯は修禅寺の大日如来坐像)で、ヒノキの一木割矧造の三尊像です。
頬が張り、口角を引き締めて、強い眼差しで前方を凝視する若々しい面貌や、やや細身で胴が締まった体型、ふくらみをもたせた地髪部の形状は、慶派を代表する仏師運慶の作品に近づくものとされ、鎌倉時代初期の慶派仏師の仏像の特色がよく表れています。
左脇侍観音菩薩立像は、左前腕部が亡失した状態で守り伝えられてきましたが、薬師堂内から見つかった仏像残欠の復元修理を続ける中で、他の菩薩立像の左前腕部が左脇侍像のものと判明し、平成29年度の美術院での復元修理を経て本来の像容に復しました。
阿弥陀三尊像は、かんなみ仏の里美術館で保管・展示公開しています。
詳しくは、かんなみ仏の里美術館のホームページをご覧ください。
中尊像:本体像高89.1センチメートル、台座全高84.7センチメートル
左脇侍像:本体像高106.1センチメートル、台座全高28.2センチメートル
右脇侍像:本体像高107.2センチメートル、台座全高28.2センチメートル
かんなみ仏の里美術館ホームページ(外部サイト)
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