彫刻(国指定重要文化財)

更新日:2024年03月01日

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阿弥陀如来及両脇侍像(あみだにょらいおよびりょうきょうじぞう)(阿弥陀三尊像(あみださんぞんぞう))

重要文化財「木造阿弥陀如来及両脇侍像(もくぞうあみだにょらいおよびりょうきょうじぞう)」は、確認される「慶派(けいは)」仏師実慶(ぶっしじっけい)作仏像4躯中(くちゅう)の3躯(く)(もう1躯(く)は修禅寺(しゅぜんじ)の大日如来坐像(だいにちにょらいざぞう))で、ヒノキの一木割矧造(いちぼくわりはぎづくり)の三尊像(さんぞんぞう)です。
頬が張り、口角(こうかく)を引き締めて、強い眼差し(まなざし)で前方を凝視(ぎょうし)する若々しい面貌(めんぼう)や、やや細身で胴が締まった体型、ふくらみをもたせた地髪部(じはつぶ)の形状は、慶派(けいは)を代表する仏師運慶(ぶっしうんけい)の作品に近づくものとされ、鎌倉時代初期の慶派仏師(けいはぶっし)の仏像の特色(とくしょく)がよく表れています。
左脇侍観音菩薩立像(ひだりきょうじかんのんぼさつりゅうぞう)は、左前腕部(ひだりぜんわんぶ)が亡失(ぼうしつ)した状態で守り伝えられてきましたが、薬師堂内(やくしどうない)から見つかった仏像残欠(ぶつぞうざんけつ)の復元修理(ふくげんしゅうり)を続ける中で、他の菩薩立像(ぼさつりゅうぞう)の左前腕部(ひだりぜんわんぶ)が左脇侍像(ひだりきょうじぞう)のものと判明し、平成29年度の美術院での復元修理を経(へ)て本来の像容(ぞうよう)に復(ふく)しました。
阿弥陀三尊像(あみださんぞんぞう)は、かんなみ仏の里美術館(ほとけのさとびじゅつかん)で保管(ほかん)・展示公開(てんじこうかい)しています。
詳しくは、かんなみ仏の里(ほとけのさと)美術館(びじゅつかん)のホームページをご覧ください。

  • 中尊像(ちゅうそんぞう):本体像高(ほんたいぞうこう)89.1センチメートル、台座全高(だいざぜんこう)84.7センチメートル
  • 左脇侍像(ひだりきょうじぞう):本体像高(ほんたいぞうこう)106.1センチメートル、台座全高(だいざぜんこう)28.2センチメートル
  • 右脇侍像(みぎきょうじぞう):本体像高(ほんたいぞうこう)107.2センチメートル、台座全高(だいざぜんこう)28.2センチメートル
真ん中で蓮の花の台座に座り左手をひざに置き右手を挙げている阿弥陀如来と両脇侍像がその両脇に立ちそれぞれ片手をあげている様子の阿弥陀三尊像の写真

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函南町教育委員会 生涯学習課
〒419-0122 静岡県田方郡函南町上沢81番地
電話番号:055-979-1733
ファックス番号:055-979-1744
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